多肉植物にハマるきっかけに「増やしやすさ」があります。
多肉植物の『葉挿し』は1枚の葉から出た芽がやがて親株と同じ形になってくるとミニチュアサイズの可愛い多肉植物が出来てとても可愛いです。
葉挿しで増やした多肉植物で寄せ植えをやったり、どんどん多肉植物の世界が広がってきて本当に楽しいですよね♪
葉挿しが成功するとさらに多肉植物にハマっちゃいます。
【葉挿しの成長】
1枚の葉っぱからしっかりとしたおひとり様の多肉へと育ってくれると喜びはひとしおです!
そんな葉挿しですが、最初の頃はコツが判らず根っこや芽が出たものの大きくならず枯れてしまったり、ひょろひょろとした豆苗のような多肉になってしまったり失敗続きでした。
でも、コツをつかんだらどんどん成功するように!
そこで、今回は失敗から学んだ「葉挿し成功」の秘訣をお話ししようと思います。
また、芽が出てきてからの管理方法や、おひとり様になるまでの過程が判らず悩んでいたので、同じように悩んでいる人へ私のやり方を披露したいと思います。
- 葉挿しに挑戦してみたい
- 葉挿しがなかなか成功しない
- 葉挿しの芽が出てからの管理方法が知りたい
- 葉挿しの鉢上げタイミングが知りたい
こんな方、必見です!
- 葉挿しの成功のコツ
- 葉挿しの失敗談
- 成功した葉挿しのやり方
- 葉挿しの植え替えについて
- 葉挿しの成長記録
葉挿し成功のコツ&失敗の原因
簡単で成功率の高いと言われている「葉挿し」ですが、多肉植物1年生だった私は成功しませんでした。
根が定着する前に枯れてしまったのです。
そこで、いろいろ試して失敗しない方法や、可愛く育つためのコツが判ってきました。
葉挿し成功のコツ
失敗を経て私が感じた葉挿し成功のコツはこの3つ!
- 土を葉挿しに向いているものにする
- 乾燥させすぎない
- 葉を縦に挿す
このポイントについて、失敗の体験談と一緒に詳しく説明していきます。
葉挿し失敗談
多肉植物1年生の秋、植え替えの時に取れた葉で初めての「葉挿し」に挑戦しました。
まずはネットで葉挿しのやり方をお勉強。
【葉挿しのやり方】
- 取れた多肉植物の葉を発芽するまで風通しのいい日陰で管理
- 発芽したら土を張ったトレーに置いて根っこにそっと土をかぶせる
- やがて根っこが土を噛んで定着する
- 大きくなったら鉢上げする
簡単そう!早速やってみよう!!
ところが…
- 取れた多肉植物の葉を発芽するまで風通しのいい日陰で管理
いい感じ、言うとおりにしたら発芽したよー
- 発芽したら土を張ったトレーに置いて根っこにそっと土をかぶせる
→トレーの代わりに小さい植木鉢に土を入れてそこに多肉ちゃんを置いて根っこにそっと土をかけました。
これでOKかな
- やがて根っこが土を噛んで定着する
いつ定着するのかな~(わくわく)
わくわく
わくわく
わくわく
・・・
あれ?枯れちゃった??
こんな感じで全部の葉挿しが土に定着することはなく、成長しないまま枯れちゃいました💦
失敗の原因
失敗の原因は「土と水」でした。
土の失敗
その当時の私は多肉植物にどんな土がいいのかわからないのでホームセンターで「多肉植物の土」を銘打っている物を購入して使っていました。
そして、葉挿しにも当たり前のようにその土を使っていました。
後から知ったのですが、一言に「多肉植物の土」と言っても販売元によって配合が全く違うんです。
たまたま最初に購入した「多肉植物の土」は土が粗いタイプだったので、葉挿しの葉から出てきたばかりの細ーい繊細な根っこでは張ることが出来なかったみたいです。
水の失敗
親葉が枯れるまでは水やりは要らないと思い、水やりをしませんでした。
でも、根っこが出てきたら水で土を湿らせる方が定着するので、根っこが出たら乾燥させすぎない方がいいです。
葉挿しの水やりは、「少量をこまめに」することが大切です。
多すぎると腐ってしまうし、乾燥させすぎも良くないのです。
そんな水やりを失敗なくやるためには、「芽の大きさに合った鉢上げ」が有効です。
葉挿しの芽の大きさによって、連結ポット→黒ポット→プラ鉢でおひとり様 と器の大きさを変えてあげるとポットに入る土の量が変わるので自然と水やり回数もその苗の大きさに合った回数になってくれます。
植え替えが多くなるので面倒かもしれませんが、葉挿しの失敗が少なくなりますよ♪
葉の置き方
葉挿しの葉の置き方は2つあります。
- 土の上に転がす
- 土の中に挿す
この二つの葉挿しの方法は、以下の2つを守ればどちらでも上手くいきます。
- 土を根の張れる細かい土にする
- 発芽後は土が乾燥したら少量の水をあげる
どちらの方法もメリットデメリットがあるので、自分の気に入った方法でやるのが良いと思います。
土の上に転がす | 土の中に挿す | |
---|---|---|
メリット | 発芽が早い 芽の成長が分かりやすい | 発芽してからの安定感は抜群 挿してからは基本放任でOK |
デメリット | 発芽してからの管理が大変 根が張るまで時間がかかる | 発芽が遅い 発芽の様子が判らない ひょろひょろしやすい |
私の場合、虹の玉やぺレスデラロサエなど小さな葉っぱは土の上に転がして、エケベリアの葉は土の中に挿しています。
葉挿しのやり方(葉→芽が1cmくらいまで)
用意するもの
- 多肉植物の葉っぱ
- 土
- 鉢底ネット
- 薬
- 連結ポット
- カゴ
- 名札・ペン
多肉植物の葉っぱ
多肉植物の植え替えの時に取れてしまった葉や、増やしたい多肉植物からもぎった葉を用意します。
【葉のもぎり方】
本体をしっかり持って、もぎりたい葉っぱを左右に優しく揺らしながら外す。
【葉挿しが成功しやすい葉の状態】
- 紅葉していない
- 成長点がある
- しわしわぺなぺなになっていない
- もぎ口に傷が無い
ただし、紅葉していたり、しなしなの葉でも成功する場合もあるので諦めないで挿してみてね。
土
繊細な根でも張ってくれるように、細かめの土がおススメです。
我が家では「挿し芽用の土」に「鹿沼土細粒」「赤玉土細粒」をブレンド(3:1:1)して使っています。
鉢底ネット
連結ポットの穴から土が落ちてしまうので、鉢底ネットを敷きます。
新聞紙で代用してもOK!
我が家は使わなくなった台所用の排水ネットを切って使っています。
薬
せっかくの葉挿しが虫にやられてしまわないよう虫対策の薬を用意します。
我が家では「オルトランDX」を使っています。
※オルトランは写真ような調味料入れに移しておくと使いやすいです。
連結ポット
もぎった葉っぱはまず36穴の連結ポットに挿します。
カゴ
連結ポットだけだと安定しないので、入れ物の中に連結ポットを入れておくことをおススメします。
我が家では100均の網で作ったカゴを使っています。
このカゴだと連結ポットもぴったりだし、重ねることも出来るので大量の葉挿しの管理も出来るので便利です。
網で作ってあるので通気性も抜群!
上から水やりも出来るので重宝します。
安い材料費で簡単に作れます。
作り方はこちら♪
手順
「挿し芽用の土」「鹿沼土細粒」「赤玉土細粒」をブレンド(3:1:1)する
※葉挿しの土はお好みで作ってOK(上記は我が家でお気に入りの配合です)
- 連結ポットの底にネットor新聞紙を敷く
- 連結ポットの半分まで土を入れる
- 薬(オルトランDX)を入れる
- 連結ポットの上まで土を入れる
土を入れた連結ポットに多肉の葉を縦に挿す
※成長点の方を土の中へ
名札をつけておく事を忘れずに!
「絶対忘れない」と思っていても数ヶ月後に忘れていることがほとんどです💦
我が家では縦に挿すのが成功率が高いので挿す方法でやっていますが、土に転がしておく方法もあります。
※転がした場合、根が出てきたら土をかぶせる等の手順が追加されます
置き場所
- 雨の当たらない
- 風通しの良い
- 明るい日陰
この3つの条件が揃っている場所がベストです。
直射日光は小さな葉挿しには強すぎるのでNGです。
ただし、芽が1cm以上になってきたら、徒長しないように徐々に日に当てるようにしましょう。
水やり
根が出るまでは、土を湿らす程度の水やりをします。
芽が出てきたら、連結ポットの半分(土の2~3cmくらいまで)まで湿るくらい水やりします。
土が濡れっぱなしだとカビや蒸れが発生してしまいますが、乾燥しすぎているといつまでも大きく成長してくれないので、土が乾燥したら忘れずに水やりしてあげましょう。
こんな時、どうしてる?
- 葉っぱが丸まってしまい根っこが土から出てしまうときは?
-
針金でU字のピンを作って葉を抑えると葉が暴れないので根っこが土の中に入っていてくれます。
100均の道具で簡単に作れるのでおススメです!
ぐら我が家で使っているのはTwitterのフォロワーさんに教わったビーズで作る可愛い留めピンです。
針金にビーズを通すだけ!簡単可愛いです♪ - なかなか芽が出てこないときは?
-
種類によって早く芽が出るものとなかなか芽が出てこないものがあります。
同じ日に葉挿ししても芽が出るまで数ヶ月違うものもあるので、親葉が枯れるまで様子見します。
あきらめた頃に芽が出てくれて歓喜!ってこともあります。
ぐらでも、親葉がカラカラに枯れた時や、透明になってぶよぶよになった時は諦めます
葉挿しのやり方(芽が1cm→3cmくらいまで)
芽が1cmくらいまで育ったら、1回目の鉢上げをします。
連結ポットから黒ポットへ昇格です!
用意するもの
- 土
- 鉢底ネット、敷石
- 薬
- 黒ポット
- カゴ
- ピンセット
- 土入れ
土
連結ポットの葉挿しの時より若干水はけの良い土にします。
連結ポットの時より水はけが良くなることに気を付ければ、配合は個人の自由でOKです。
我が家では「挿し芽用の土」「鹿沼土小粒or細粒」「赤玉土細粒」「多肉植物の土」「軽石」辺りをブレンドして使っています。
鉢底ネット、敷石
黒ポットの穴から土が落ちてしまうので、鉢底ネットを敷きます。
新聞紙で代用してもOK!
我が家は使わなくなった台所用の排水ネットを切って使っています。
黒ポットは深いので敷石も敷いて水捌けを良くします。
薬
植え替えの際もしっかり虫対策の薬を使います。
我が家では「オルトランDX」を使っています。
※オルトランは写真ような調味料入れに移しておくと使いやすいです。
黒ポット
芽が3cmくらいになるまでは黒ポットで育てます。
まだ使ったことがないのですが、サカタのタネYポットの評判がとてもいいので、今の黒ポットが無くなったら次はこのYポットを使ってみようと思います!
カゴ
黒ポットもそのままだと安定しないので、連結ポットの時に使ったカゴに入れて管理しています。
黒ポットが12個(頑張れば16個)入ります。
作り方はこちら
ピンセット、土入れ
植え替えになるので
ピンセット
土入れ
があると便利です。
様々なサイズの土入れがあると多肉植え付けのときに便利です
手順
「挿し芽用の土」「鹿沼土小粒or細粒」「赤玉土細粒」「多肉植物の土」「軽石」などを使って土を作る
※ポイントは、連結ポットの時よりちょっと水はけの良い土にすることです
土はお好みで作ってOK(面倒だったら多肉植物の土でも問題無し)
根が張りやすいように多肉植物の土だけよりちょっとだけ赤玉細粒などを混ぜてあげるのがおススメです。
- 黒ポットの底にネットor新聞紙を敷く
- 黒ポットに敷石をセット
- 黒ポットの半分まで土を入れる
- 薬(オルトランDX)を入れる
- 黒ポットの上まで土を入れる
連結ポットの葉挿しで1cm程度まで育った苗を黒ポットに植え替える
- 1ポットに1~3苗植え付けます。
- 植え付けはピンセットがあるとやりやすいです。
置き場所
- 雨の当たらない
- 風通しの良い
- 日当たりのいい場所
この3つの条件が揃っている場所がベストです。
徒長しないように日当たりは必須ですが、真夏などの強い日差しの時は遮光が必要です。
水やり
土が乾いたら、土の2~3cmくらいまで湿るくらい水やりします。
まだまだ赤ちゃん苗なので、ポット全体までしっかり水やりすると根腐れしちゃう可能性があります。
水やりして次の日中には乾くくらいの水の量がベストです。
葉挿しのやり方(芽が3cm~)
用意するもの
- 土
- 鉢底ネット、敷石
- 薬
- プラ鉢
- ピンセット
- 土入れ
土
黒ポットの葉挿しの時よりさらに水はけの良い土にします。
いつもの大きい苗を植えるときと同じ土に植えます
我が家では「鹿沼土小粒」「赤玉土細粒」「多肉植物の土」「軽石」辺りをブレンドして使っています。
鉢底ネット、敷石
プラ鉢の穴から土が落ちてしまうので、鉢底ネットを敷きます。
新聞紙で代用してもOK!
我が家は使わなくなった台所用の排水ネットを切って使っています。
プラ鉢は深いので敷石も敷いて水捌けを良くします。
薬
植え替えの際もしっかり虫対策の薬を使います。
我が家では「オルトランDX」を使っています。
※オルトランは写真ような調味料入れに移しておくと使いやすいです。
プラ鉢
芽が3cmより大きくなったら、プラ鉢の2.5号に植え替えます。
ここからは「おひとり様」管理です!
プラ鉢専用のトレーで管理すると便利です♪
無くても連結ポットや黒ポットで使用していたカゴを使ってもOK!
ピンセット、土入れ
植え替えになるので
ピンセット
土入れ
があると便利です。
様々なサイズの土入れがあると多肉植え付けのときに便利です
手順
「鹿沼土小粒」「赤玉土細粒」「多肉植物の土」「軽石」などを使って土を作る
※ポイントは、黒ポットの時よりちょっと水はけの良い土にすることです
土はお好みで作ってOK(面倒だったら多肉植物の土でも問題無し)
- プラ鉢の底にネットor新聞紙を敷く
- プラ鉢に敷石をセット
- プラ鉢の半分まで土を入れる
- 薬(オルトランDX)を入れる
ある程度大きくなった苗の植え替えなので、土は鉢の半分までにしておいた方が植え替えしやすいです
黒ポットの葉挿しで3cm程度まで育った苗をプラ鉢に植え替える
- プラ鉢に1苗ずつ植え付けます
- 植え付けはピンセット&土入れがあるとやりやすいです
置き場所
- 雨の当たらない
- 風通しの良い
- 日当たりのいい場所
この3つの条件が揃っている場所がベストです。
徒長しないように日当たりは必須ですが、真夏などの強い日差しの時は遮光が必要です。
水やり
植え替え翌日から水やりOKです。
水を吸い出すまでは、軽めの水やり(土の2~3cmくらいまで湿るくらい)
水を吸い出したら、大人の多肉植物の水やりと同様に土が乾いたらたっぷりお水をあげてください。
まとめ
葉挿し成功のコツ
- 土を葉挿しに向いているものにする
- 乾燥させすぎない
- 葉を縦に挿す
葉挿しのポイント
葉〜芽が1cm
入れ物 | 連結ポット |
土 | 細かめの土 |
置き場所 | 明るい日陰 |
水やり | 少なめ頻回 |
芽が1cm〜3cm
入れ物 | 黒ポット |
土 | 水はけの良い土と 細かめの土のブレンド |
置き場所 | 日当たりの良い場所 |
水やり | 少なめ頻回 |
芽が3cm〜
入れ物 | プラ鉢(2.5号) |
土 | 水はけの良い土 |
置き場所 | 日当たりの良い場所 |
水やり | 土が乾いたらたっぷり |
葉挿しは多肉植物ならではの増やし方です。
ぜひチャレンジしてみてね♪
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