多肉植物の冬越しってどうすればいいのか、悩んでしまいますよね。
今回は2021年12月~2022年3月までの最強寒波の中でどんな冬越し対策をしたのか発表したいと思います。
- 2021年の冬事情
- 2021年に行った冬越し対策
- 2021年の冬越し対策結果
多肉植物の冬越し対策まとめはこちらの記事になります。
冬越しに基本情報はこちらをチェック♪
2021年の冬事情
2021年11月~2022年3月の最低気温は-7℃以下。
雪はほぼ降りませんでした。
この年は大寒波でとても寒い冬でした。
2021年に行った冬越し対策(通常時)
- 手持ちの棚を簡易温室化した
- ビニール温室を購入した
- 多肉植物の耐寒性にあわせて置き場所を変えた
- 室内に多肉植物用スペースを作った
- 屋外管理の多肉植物は断水した
手持ちの棚を簡易温室化した
2020年の冬越しの時に比べてかなり多肉植物の数が増えたので、
2020年に作成した簡易温室と同じような運用方法の出来る簡易温室をDIYしました。
このプラダン簡易温室は「全方位取り外しが楽々なので外気の気温や天気に合わせて使用可能」なのでとっても運用しやすいです!
【パターン1】
- 夜間
- 寒く日差しの無い日
→ 冷えや霜から多肉植物を守りたい
こんな時は…
全面のポリカ板をセットする
【パターン2】
- 天気がいい
- 気温は低い
- 風が強い
→ 前後のポリカ板を外すと寒さや北風に負けてしまうけど、全面のポリカ板を閉めてしまうと日の光で棚の中の温度が上がりすぎてしまい多肉植物が煮えてしまう
こんな時は…
前面のポリカ板のみを外して温度を調節したり、風が抜けないようにしながら多肉植物に日光浴をさせてあげる
【パターン3】
- そこまで寒くない
- 天気がいい
- 風が強くない
→ 全面のポリカ板を閉めていると日の光で棚の中の温度が上がりすぎてしまい多肉植物が煮えてしまう
こんな時は…
前後のポリカ板を外し風通しを良くする
【パターン4】
- 雨が降っている
→ 雨が吹き込み多肉植物が濡れた後に氷点下になると多肉植物が凍ってしまう
こんな時は…
後面のポリカ板のみを外して蒸れないけれど前面のポリカ板で多肉植物は濡れないようにする
この簡易温室の作り方や、メリットデメリット、温度検証などはこちらの記事に詳しく載っています。
簡単に作れるのでぜひ見てください♪
ビニール温室を購入した
手持ちのワゴンの上から被せることが出来るビニール温室を購入しました。
この温室の最大のポイントは、下が空いてるので、手持ちのワゴンの上からすぽっと被せることが出来ることです!
ちなみにこのワゴンは3つのポイントで多肉植物を育てるのにとっても便利になっています
【ポイント1】
角度が自由につけれるので全ての段に陽の光を当てることが可能
【ポイント2】
横1列にも出来る&網かごなので水やりも楽々
【ポイント3】
かごの1つ1つは取り外しが出来るので個別に運べる
かごのまま棚に飾ったり、寒い日は家の中にかご単位で避難させれるので便利です♪
このワゴンがちょうど2つ収まる簡易温室です。
色が緑と黒があります。
多肉植物の耐寒性にあわせて置き場所を変えた
2021年冬の多肉植物の置き場は5か所
- 2020年に作った簡易温室
- 2021年に作った簡易温室
- ビニール温室
- 温室以外の屋外
- 室内
1.2020年に作った簡易温室
- 寄せ植え
この多肉棚(簡易温室)は、家に来た人の目に入る場所にあるので、寄せ植え達を置いています。
家を訪れる人たちに寄せ植えを見てほっこりして欲しいな♪
2.2021年に作った簡易温室
- お気に入りの多肉植物
- 春に購入した多肉植物
この新しく作った簡易温室は南向きに設置されていて日当たりいい場所にあるので、お気に入りの多肉植物や春に購入し、しっかり根付いている多肉植物を置くようにしました。
屋外の中では一番安全なこの場所には、屋外で冬越しさせる多肉植物の中でもお気に入りの多肉やプレゼントで貰った多肉植物を置くようにしました。
3.ビニール温室
- 寒さに強い品種
- 1回は冬越しした品種
ワゴンにビニール温室を被せる防寒対策の場所には、昨年の冬越しをしたちょっと寒さに慣れている多肉植物や寒さに強いと言われている品種の多肉植物にしました。
昨年の冬をポリカプラダンの温室で乗り越えた頑張った子たち、今年は一段階レベルをあげてビニール温室で頑張ってもらいます。
4.温室以外の屋外
- 寒さにかなり強い品種
- 何度も冬越ししている品種
寒さに強いと言われている虹の玉や秀麗、セダムたちは階段の下や2021年に作った簡易温室の上に置いて冬越ししてもらおうと思います。
センペルビウムは、鉢ごと今年作った花壇に植えてみました。
がっつり霜にあたってますが元気です♪
【後日談】
冬を越して次の年の5月にはセンペルビウムはもりもりに育ちました!
霜が降りても雪が積もっても春には復活!
センペルビウムは強い!!
5.室内
- 葉挿し
- 小さい苗
- 寒さに弱い品種
- 秋に購入しまだ冬越ししたことのない多肉植物
2021年12月に最強寒波がやってきてどうしても屋外での冬越しが無理そうな多肉植物は室内に退避することにしました。
室内に多肉植物用スペースを作った
2021年の12月に最強寒波がやってきて我が家の辺りは外気温が-7℃以下になる(簡易温室の中が-5℃以下)ことが多発!
小さい苗や秋にお迎えして根付いてない苗などの為に室内に多肉植物用のスペースを作りました。
もともとDIYで作っていた棚に育成ライトを設置して多肉植物用の棚にすることに。
棚の天井にぴったりと付けたので、夏の間は通常の棚として使って冬の間だけ多肉植物の棚として使うことが可能です。
育成ライトの種類や活用方法はこちらの記事をチェック!
屋外管理の多肉植物は断水した
屋外管理の多肉植物に関しては完全に断水しました。
やはり水分を含んだ状態で氷点下になるとあっという間に凍ってしまいます。
なので氷点下になる屋外での管理分の多肉植物は12月~2月は完全断水しました。
しわしわが酷くなった多肉植物は一時的の屋内管理に切り替えて水やりを行うようにしました。
それでも水やりの失敗も(´;ω;`)
水やり失敗のエピソード、注意点はこちら。
2021年に行った冬越し対策(最強寒波時)
通常の冬越しは前章の5つの対策で問題ありませんでしたが、2021年は最強寒波の到来で最低気温は-7℃以下。
ポリカプラダン簡易温室対策の際に
『外気温が-7℃以下になる(簡易温室の中が-5℃以下)場合のみ、追加対策が必要。』
としていましたが、早速追加対策が必要になりました。
【追加で対策したこと】
- 断熱材で作った囲いで簡易温室を囲み2重温室にした
- 一部の多肉植物は部屋管理に切り替えた
最終的にこの2つの対策に至るまでの経過や具体的な方法を説明します。
色々頑張りました!
仮対策
家であるもので仮対策
急にやってきた最強寒波。
とにかく対策しなくては、と家にあるもので当面を凌ぐことにしました。
困った時の段ボール!毛布!!
家にあった大きめの段ボールと使っていなかった毛布で簡易温室やビニールハウスを覆うようにしました。
段ボールで回りを囲んで上から毛布を掛けます。
仮対策の結果
【対策後】
外の気温とプラダン多肉棚の気温差は約4℃!
【対策前】
対策前の外の気温とプラダン多肉棚の気温差は約1.5℃なので、だいぶ改善したと思います。
これなら外気温が-7℃になっても大丈夫そうだね。
仮対策の問題点
仮対策は成功でした。
これなら最強寒波の際も多肉植物が凍ることはほぼ無いでしょう。
ただし、緊急時以外に利用するにはいくつかの問題があります。
【仮対策の問題点】
- 見た目が悪い
- 設置や取り外しが大変
- 段ボールなので雨に弱い
- 見た目が悪い
-
段ボールと使い古した毛布なので見た目が悪いです。
ぐら多肉ちゃんのためとはいえ、さすがに連日これは見た目が辛い…
- 設置や取り外しが大変
-
毎回、段ボールを筒状にして包んだ後にピンで固定してずれないうちに毛布で固定して…と工程が多い上にビニールハウスの方は大きいので1人で設置は無理で2人がかりでやるしかないのも問題でした。
べあ休日はいいけど仕事の日はやりきれないね💦
- 段ボールなので雨に弱い
-
段ボールなので雨に濡れるとぺなぺなになってしまうという耐久性の問題があります。
本対策では、これらのデメリットを解消しようと思います!
本対策
下記の2点のデメリットを解消するために段ボール以外の素材にしようとホームセンターに物色しに行きました。
- 見た目が悪い
- 雨に弱い
そこで、いいもの発見!
発砲ポリスチレンで出来ている断熱材の「ザ・スリム」
断熱材なので、段ボールと同じくらいの断熱効果が見込めるかなーと期待しました。
段ボールの代わりにこの「ザ・スリム」で囲いを作り、毛布の代わりにアルミシートを被せることにしました。
作り方
「ザ・スリム」
サイズ:4mm×910×1820
量:4枚
各パーツの大きさに断熱材を切って透明テープでつなぎ合わせ、
それで簡易温室をぐるっと囲って、
上にアルミシートを被せます。
こちらのビニール温室とプラダン簡易温室も同様に作りました。
本対策の結果
【本対策後】
外の気温とプラダン多肉棚の気温差は4.7℃!
段ボールを凌ぐ効果でした。
これでばっちりだね!
1個だけ問題が残っているけどね💦
本対策の問題点
材料を変えたことで仮対策の問題点の「見た目が悪い、雨に弱い」の2点は改善されましたが、もう一つの問題点「設置や取り外しが大変」は改善されませんでした。
簡単にしようとすると防寒機能が落ちてしまうので悩みどころです。
(下記に記載してありますが解消しようとして失敗しました💦)
結局、この対策は「外気温が-7℃以下になる時のみ」という限定的な使い方で運用していくことにしました。
外気温が-7℃以下になるのは毎日じゃないから、多少面倒でも頑張れるね。
本対策で使用した資材
ザ・スリム
アルミシート
冬越し対策まとめ
最終的に普段の冬対策と外気温が-7℃以下になるような寒波到来時とで下記の対策を取ることにしました。
【普段の冬対策】
- ポリカプラダン簡易温室やビニール温室を使い、霜や雨や雪を凌ぐ
- 根付いてないものや葉挿しは室内管理(育成ライト使用)
【外気温が-7℃以下になる場合の対策】
- 断熱材で簡易温室を包む2重温室対策
- 2重温室でも耐えられなさそうなものは夜間のみ室内に取り込む
今シーズンは前シーズンに比べても寒さが強烈で昨年の冬越し対策では足りない日が出てきました💦
断熱材で簡易温室を包む2重温室作戦は効果は絶大ですが、運用が大変です。
一長一短ありますが、スポット的な運用としてはいい感じかな、と思います。
ビニール温室だけでは寒波到来時に不安な方の参考になれば幸いです♪
次に色々やってみた冬越し対策の失敗談をお話します。
参考にして皆さんは失敗しないようにしてください。
冬越し対策失敗談
簡易温室の改造失敗
ビニール温室の中にプチプチを貼った
ビニール温室のビニールだけだと防寒機能が弱いかな、と思い、プチプチを内側に貼り付けてみました。
【結果】
全く効果なし!
【デメリット】
- 中が見えにくくなった
- 見た目が悪くなった
- 前面を開けているとき風で中のプチプチが煽られ多肉に当たる
効果がないのにデメリットが増えてしまった…
プラダン温室を断熱材で2重にした
断熱材でぐるっと囲った対策(本対策)が効果的でしたが、つけ外しが手間で大変だったので、もっと簡単に運用できないかと思って改良しようとしてみました。
ぐるっと囲うのではなく、プラダンと同じ大きさに断熱材をカットし、プラダンと一緒に差し込むように変更。
【結果】
大失敗!
せっかく断熱材で囲うことで断熱効果を発揮していたのに、差し込むバージョンにしたら効果が無くなってしまいました💦
どうして効果が無くなってしまったのか
【ぐるっと囲うバージョン】
- 簡易温室と断熱材の間に空気層が出来ていたことにより断熱効果がUP
- 外を囲っていたことでプラダンの差し込み箇所の隙間から冷たい空気が入ることが無くなっていた
【差し込むバージョン】
- 同じ場所に差し込むので空気層が出来ない
- 同じ場所に差し込むので隙間は空いたまま
つまり、差し込むバージョンにしたことで、囲うバージョンの良さを無しにしてしまった
せっかくの対策をダメにしてしまった!
多少面倒でも、囲うバージョンの対策が寒さ対策には効果的だね。
水やりの失敗
室内管理をし始めたことでちょっと安心して、しわが出てきてお水を欲しがっていそうな多肉植物にお水をあげました。
昼間の暖かい時間帯に外に出している時に水やりをして、夕方日が陰って温度が低くなったて来たら家の中に取り込む予定でしたが、その日は昼過ぎから急激に冷え込んで…日暮れ前から氷点下!!
まずい!!
慌てて取り込みましたが、次に日、水やりした多肉植物の一つの様子がおかしい💦
秋の多肉狩りでお迎えしたタルビング。
左半分の色が明らかにおかしい。ジュレてる!?
数日前に撮影したタルビングと比較すると一目瞭然!
お水をあげてなければ氷点下に数時間置いておいたくらいではここまでならなかったでしょうが、お水をあげたばかりだったので凍ってしまったようです。
本当に、冬の水やりは油断大的です。
【冬の水やりの注意点】
冬は断水することで耐寒性を高めています。
水やりをするとどうしても耐寒性は落ちてしまうので、
水やりをする際は
「暖かい日が続くとき」に、
「少量を根本に優しく」、
「ぬるめの水をあげる」ようにして、
あげた後しばらくの間は3℃以下になる場合は室内に取り込むようにしましょう。
このタルビングは大丈夫そうな葉を葉挿しして復活させるべく頑張って育成中です!
その様子はこちらの記事をチェック!
冬越し対策の結果
大寒波で寒さが厳しかった2021年11月~2022年3月の冬越しは、
水やりの失敗でタルビングをお星さまにしてしまいましたが、それ以外は無事に冬越し出来ました!
今年も大成功!
無駄な対策もありましたが、こういった経験もいい勉強で来年度の冬越しのヒントになっています。
次の冬越しも頑張って春の多肉ライフに繋げていこうと思います。
皆さんも、厳しい冬を乗り越えて楽しい多肉ライフを過ごしましょう!
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