「春、夏、秋に多肉植物を屋外に飾っていたら葉の一部が黒くなっていた」
こんな事ありませんか?
それって、「葉焼け」かもしれません。
【葉焼けしてしまった多肉植物】
多肉植物は太陽が大好きで、光不足だと「徒長」してひょろひょろと可愛く無い姿になってしまいます。
かといって、光をたくさん当てようと直射日光にガンガン当てていると「葉焼け」を起こしてしまいます。
葉焼けを起こさないで元気に春~秋を過ごすために正しい「遮光」を行いましょう!
- 葉焼けを防ぐ方法
- 遮光の時期
- 遮光の方法
- 葉焼けしてしまった時の対処法
葉焼けについて
葉焼けとは
「葉焼け」とは、植物の火傷のことをいいます。
葉焼けの症状
多肉植物が葉焼けするとこんな症状がでます。
- 葉がガサガサになる
- 茶や黒に変色する
そして酷くなると枯死してしまいます。
葉焼けの原因
葉焼けの原因は主にこの3つです。
- 強すぎる直射日光
- 急激な環境の変化
- 水分不足
この3つの原因を解消するには「遮光」がオススメです。
葉焼けしてしまった時の対処法
基本は「何もしない」です。(正しくは何も出来ないです。)
葉焼けしてしまった葉はもとには戻りません。
ただ、病気ではない為その葉を取ったりする必要はありません。
成長して新しい葉が出てきてやがて入れ替わってくれるのを気長に待ちましょう。
葉焼けになってしまうとリカバリーがとても大変です。
だからこそ、葉焼けしないよう予防が大切です!
葉焼けを防ぐには『遮光』が有効
遮光って何?
遮光(しゃこう)とは、「光を遮ること」です。
多肉植物に遮光は必要か?
多肉植物は日照を必要とする植物なのに「遮光」で光を遮っちゃっていいの?
日照は必要だけど、強すぎる直射日光は遮る必要があるんだよ。
多肉植物は日照が足りないと「徒長(※1)」してしまいます。
ところが、徒長しないようにと直射日光にがんがん当てていると今度は「葉焼け」してしまいます。
その葉焼けを防ぐためには「遮光」はとても有効です。
つまり多肉植物にとっての遮光とは、「強すぎる直射日光(太陽光)を遮ること」なのです。
遮光のメリット
- 強すぎる直射日光を弱める
-
多肉植物を置く場所のオススメに「明るい日陰」という言葉が使われますが、遮光ネットを張ることでその「明るい日陰」を作ることが出来ます。
- 環境の変化に対応できる
-
「室内→屋外の日向」など環境の変化が激しいと多肉植物は途端に葉焼けを起こしてしまいます。
「室内→遮光ネット越しの日陰→日向」と遮光することによって段階を踏んで徐々に慣らすことが出来ます。
- 温度上昇を抑える
-
日向と日陰で気温は全然違いますよね。
遮光ネットで日陰を作ることによってその空間の気温上昇を抑えることが出来るのです。
ぐらしかも、気温上昇が抑えられることで、水やりが出来るタイミングが少し増えてくれます♪
遮光のデメリット
- 風通しが悪くなる
-
遮光のやり方によっては風通しが悪くなってしまいます。
風通しが悪くなると保温効果が出てしまい逆効果です。
べあ通風を確保しつつ遮光するようにしましょう!
- 徒長する場合がある
-
遮光したことにより日差しが弱くなりすぎてしまうと徒長してしまいます。
ぐら多肉植物に最適な遮光率について詳しくはこちらをご覧ください。
遮光の時期は?
遮光は4月~11月くらいまで必要と言われています。
ずっと同じ遮光率という訳ではなく、20%程度の遮光から始まり、梅雨明けからは40~50%(種類によっては70%)程度の遮光が必要になります。
そして10~11月にはまた20%程度の遮光に戻します。
つまり、年間の2/3は遮光が必要と言うことになります。
ただし、多肉植物の種類やその苗個体の強さにとても左右されます。
例えば、こんな場合は4月~11月まで遮光が必要です。
(日差しに弱いグループ)
- 「植え替えしたばかりで根付いてない」
- 「まだ苗が小さい」
- 「夏越しは初めて」
- 「もともと日差しに弱い種類」
逆にこんな場合は遮光は梅雨明けから8月までで大丈夫です。
(日差しに強いグループ)
- 「日差しに強めの種類」
- 「何回か夏越ししている」
- 「しっかり根付いている」
- 「水切りしていない」
遮光率について
季節や種類や固体でベストな遮光率は違ってきます。
季節 | 日差しに弱いグループ | 日差しに強いグループ |
---|---|---|
12~3月 | 0% (遮光無し) | 0% (遮光無し) |
4月~梅雨 | 20~30% | 0% (遮光無し) |
梅雨明け~9月 | 50~70% | 20~50% |
10~11月 | 20~30% | 0% (遮光無し) |
どの苗が日差しに強いか弱いかは育てていかないと分からないので我が家でこうしています。
最初は20~30%の遮光の下に置きます。
その後、多肉植物の様子をチェックします。
- パターン1:徒長してきた
-
日照不足なので遮光なしにする
- パターン2:葉焼けの前兆(※2)がある
-
日差しが強いので遮光率を上げる
- パターン3:徒長も葉焼けもしない
-
そのままでOK
多肉植物の置き場を①遮光無し、②遮光率22%、③遮光率40%、④遮光率70%の4種類にしているので、多肉の様子を見ながら場所を変更しています。
【多肉植物の置き場所の遮光率】
【注意】
遮光は必要ですが、やり過ぎると日光に弱い苗になってしまうので、過保護になり過ぎないよう注意しましょう。
私は、過保護になりすぎてついつい真夏は遮光70%のところに多肉を置いてしまい何個か徒長させてしまいました。
70%は本当に日差しに弱いものだけにしましょう。
遮光に必要なアイテム
遮光ネット(寒冷紗)、不織布
遮光ネットや不織布などを使って遮光します。
遮光ネットには様々な遮光率のものがあるので季節や用途に応じて揃えると便利です。
我が家では遮光率22%の寒冷紗を1枚で使ったり、折り曲げて遮光率を上げて使ったりしています。
遮光ネットを付ける道具
遮光ネットや不織布を付ける部品を用意しましょう。
我が家ではフックタイプのネット吊り具を使いました。
遮光ネットや不織布がバサバサしてしまうと置いてある多肉植物を引っ掛けて倒してしまう可能性があるので重しを付けると安心です。
重しも色々な種類があるのでお庭に合うものを探すといいですね♪
遮光ネットの設置の仕方
我が家ではこんな感じで遮光ネットをシェード取付用金具と吊り具で設置しています。設置方法は他にも色々あるので自分の家に合った方法で設置しましょう。
遮光ネットの設置例
アーチ型のサンシェードをホームセンターで見つけたので設置しました。
風に強いし下側が空いているので風通しも良いです。
遮光率が高いのでハオルチア等の日差しに特に弱い種類を置いています。
今年は寒冷紗以外にもサンシェードネット(カモフラージュネット)を設置してみました。
木陰のように木漏れ日が注がれる感じになります。
遮光ネットを設置した為に風通しが悪くなってしまうと、気温上昇が起こって根腐れを起こしてしまう可能性があります。
しっかり風の通り道を確保して設置するよう心がけましょう!
我が家では、遮光ネットを設置するときには通風を確保するためにこの2点を守るようにしています。
- 遮光ネットと多肉植物の距離を開ける
- 遮光ネットを地面まで垂らさずに下の部分は開けておく
終わりに
私が初めて多肉植物を焦がしてしまったのは2021年9月の事です。
「涼しくなってきたし、平気かな」と油断していたら、お迎えしたばかりの多肉植物があっという間に焦げました。
翌年4月も「まだ日差しは強くないし…」と油断してやっぱりお迎えした多肉植物をあっという間に焦がしてしまいました。
4月や10月は油断しがちですが夏の暑さで疲れている多肉植物や室内管理だった多肉植物には直射日光は辛い季節です。
しっかり遮光して光に慣らしてか太陽の光に当ててあげましょう!
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